香川栄養学園

創立90周年

健康を増進し、病気を予防できる専門家の育成

香川栄養学園の創立は1933年( 昭和8年)。食を通して健康を増進し、病気を予防することのできる専門家を養成してきた89年の実績は、社会の変化に応じて成長を続けてきた証です。

『全ては健康を求めるあらゆる人のために』〜香川綾学園創設時の言葉〜

学校法人香川栄養学園は、「食により人間の健康の維持・改善を図る」を建学の精神とし、「全ては、健康を求めるあらゆる人のために」を基本に食と健康をテーマにした教育および研究に力を注いでいます。

創立者

香川綾と香川昇三

女子栄養大学の創立者・香川綾は1899年に和歌山県で生まれる。

東京女子医専卒業後、東京帝国大学( 現・東京大学)の研究室で指導担当の香川昇三と出会い結婚。やがて綾は、「命の源は栄養にある。正しい栄養知識を広め病気を予防することが自分の使命だ」と考えるようになる。

1933- 夫婦で「家庭食養研究会」を発足

綾と昇三は、さまざまな料理分野の最高峰の料理人を招き「家庭食養研究会」を発足。綾の中には「いつかは栄養学の大学をつくる」という目標があった。レシピを見れば誰でも同様の料理が作れる「料理カード」を発案し、1935年創刊の雑誌「栄養と料理」は現在も発行が続いている。

1940- 学園の発展と戦争からの復活

家庭食養研究会を女子栄養学園と改め、1942年には駒込に校舎を新築。1945年、戦争で学園が群馬県へ疎開する直前、空襲により校舎が全焼するが、2年後には学園を復活。綾を支えたのは「生き残った者が栄養学の知識を広め、病気のない社会を作ろう」という昇三との約束だった。

1950- 短期大学、大学、大学院へ

駒込校舎を再建した1950年に女子栄養短期大学を創立。1961年に念願だった4年制の女子栄養大学が開校し、1969年には綾の70歳の誕生日を祝う席で大学院設立認可の知らせが舞い込む。綾が亡くなったのは1997年。栄養学の普及と発展に多くの業績を遺した98年の生涯だった。